メダカを何も考えず、そのまま屋内から屋外へ移すと死んでしまうかもしれません。
今回は、屋外へ移動することが多い春前に焦点をあてて、
メダカの屋内から屋外移動について、一緒に考えていきましょう。
移動する時の注意点を3つに絞り解説していきますので、春以外の季節に屋外移動を考えている方も参考になると思います。
☆参考記事☆ メダカ人気ランキング
[最新]王道が人気か?それとも高級メダカが人気なのか?メダカ人気ランキングTOP10
メダカ飼育の屋内と屋外の違いは?
メダカはワンシーズンでたくさん卵を産んでくれるので、飼育と繁殖がうまく行くと屋内だけでは飼育ができなくなります。
飼育場所が少なくなるとメダカを外に出す必要が出てきますが、家の中と外では環境が大きく変わってきます。
では、屋内と屋外の違いを1つ1つ見ていきましょう!
太陽
屋内と屋外で1番違うのは「太陽光」があるか無いかです。
太陽光が当たるようになることで、メダカも健康的になります。
色もよく出るようになったりラメも綺麗に出やすいと言われます。
水質面でいれば、微生物なども豊富に発生しやすく安定するのが早くなります。
メダカにとって栄養満点のグリーンウォーターも勝手にできるようになります。
参考記事:青水(グリーンウォーター)必要性は?作り方って?実際の運用と注意点
太陽光の恩恵はとても多く、
水換え用の水も太陽の下で溜めておくことで、目には見えない微生物が湧いていて水交換も安心です。
太陽の紫外線により、カルキが最短で1時間ほどで抜けることもあります。
状況により変わりますのでカルキ抜きには、1日置くことをおすすめします
参考記事:めだか飼育にカルキ抜きは必要?有毒性を解説!(画像)おすすめカルキ抜き方法を伝授
風
屋外は家の中と違って、風が吹きます。
その吹いた風により水面が揺れて、表面から酸素が水中に取り込まれます。
そのため屋外飼育であればエアレーションも不要となります。
過密飼育や濃いグリーンウォーターの場合は必要となりますので、
エアレーションが不要な理由についてはこちらの参考記事をどうぞ。
参考記事:メダカ飼育/エアレーションなし?いらない理由を解説!必要な場合は?おすすめも紹介
天候に左右される
屋外で怖いのは、「雨」や「雪」のように降ってくるものです。
雨が大量に降ってきた場合には、雨対策をしていないとメダカが流されてしまうことがあります。
雨や雪からメダカを守る対策として、かぶせものをすることも必要となります。
水槽の表面を完全に覆ってしまうと、風が当たらず酸欠となってしまうので、少し空間を作る必要があります。
波板などを使うと良いでしょう。
「台風」のように強い風が吹いた時には、物が飛んで行ってしまうこともあるので気を付ける必要があります。
波板は安くて軽いので、ふたをするには最適です。
小降りの雨なら問題ありませんが、大雨の予報がある時にはメダカが出て行かないように使用しましょう。
もう1つの雨対策は、「オーバーフロー」です。
色んなオーバーフローがありますが、簡単なものを紹介します。
これは、ダイソーで「網戸補修シール」「はんだこて」「スクエアボックス」を買って、つくりました。
☆参考記事☆ ダイソースクエアボックス
コスパ最強?メダカ飼育に最適なダイソースクエアボックスの魅力と注意点
タオルや布を水槽にかけて、クリップで止める方法もあります。
「毛細管現象」を利用したオーバーフロー対策ですね。
引用:https://www.google.com/search?q=%E6%AF%9B%E7%B4%B0%E7%AE%A1%E7%8F%BE%E8%B1%A1%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC&rlz=1C1AWDP_jaJP986JP989&sxsrf=APq-WBvVTXp0fJZSQROGdQXpHaMfSAy00A:1647653463433&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwiAkZq7g9H2AhWls1YBHfszBcoQ_AUoAXoECAEQAw&biw=641&bih=628&dpr=1#imgrc=x96oaQMghbboIM
私は少し手間ですが、穴をあけてシールを貼っています。
波板などのふたをする時にクリップが邪魔になるので、穴あけ方式を採用しています。
いくらオーバーフロー対策をしていても、大雨の時には排水量が追い付かない可能性もあります。
また、あまり雨が入りすぎて飼育水が大きく入れ替わると、体調悪化につながる可能性もあります。
自分の飼育環境に応じて、検討してみましょう!
どちらも簡単ですので、雨でメダカが流れてしまわないようにお願いします!
次は屋外での水温差についてみていきましょう。
水温差
写真のような屋内水槽はヒーターもあり、ほとんど温度が上下することがありません。
メダカは強いと言われますが、あまり水温の上下がありすぎると、体調を崩す恐れがあります。
春前は、比較的あったかくなってきますが地域によっては、冬がぶり返して、
夜間や早朝に0℃近くまで落ちることがあります。
そして、昼には20℃近くまであがる。
太陽光がしっかり当たるところに、水槽を置いている場合は、
日中にかなり高温になる可能性もあります。
☆参考動画☆ 媛メダカさんの場所ごとの水温チェック
屋外へ移す前に今後の天気がどのように変化していくのかは、チェックしましょう!
移す最初は、比較的暖かい日が続くのが良いですね。
屋外への移し方
屋内と屋外の違いが分かったところで、実際に移動していきましょう。
①屋外の水槽に水をはる(カルキを抜く)
参考
カルキってなに?飼育水のカルキ抜きって必要?カルキが引き起こすメダカへの有害性と対処法について分かりやすく解説
②屋内のメダカを今の飼育水を少し入れて、バケツなどに移す
今回は、冬を越冬して春前の屋外移動をすることを想定しているため、
飼育水は新水にリセットします。
冬の間にたまっていた微生物が、温度上昇に伴い活性化し、急な水質の変化が発生する可能性があります。
飼育水を一気にかえることに抵抗があるかもしれませんが、
逆に変えないと、日中の高温と太陽により水質が急変し、
水質の変化に耐えられず、メダカが落ちてしまう可能性があります。
③水温合わせを行う
屋内メダカを移したバケツを、屋外の水槽の水の上に浮かべます。
そうすると1時間ほどで水温が、あってきます
④水温があったら、水合わせを行う
水合わせはかなり重要です。
冬を越冬したメダカはほとんど飼育水の入れ替えをしていないので、
急に水質が変化することになります。
丁寧に水あわせしましょう。
☆参考記事☆ 水合わせについて
メダカの水合わせ方法 ネド家で実際に行なっている簡単な方法を解説
⑤屋外水槽にメダカを投入
水合わせが終わったら、メダカを投入していきます。
この後は小まめに様子を見るようにして下さい。
丁寧に水合わせを行っても、屋外移動に耐えれない子もいます。
落ちてしまったメダカは早急に取り除くようにし、早めに水質が安定するようにします。
⑥経過観察
投入後は、水とメダカの調子を見ましょう。
メダカの元気が無い場合は、水がうまくできていない場合があります。
その際は全て入れ替えるのではなく、半分や三分の一程度の水替えを行い。
様子を見ていきましょうね。
注意すべき3つのこと
屋外での飼育は3つ注意しましょう!
①天気
上述していますが、雨や雪でメダカが死んでしまう可能性があります。
また、グリーンウォーターで飼育している場合には、雨が入ることで微生物が死滅し、
クリアウォーターになってしまうこともあります。
死滅した微生物をそのままにしておくと、アンモニアが発生しメダカによくありません。
スポイトなどで取り除くようにしてあげると良いでしょう。
ひしゃくなどで掬ってもいいですね。
オーバーフロー対策も重要ですが、雨による水質の変化も気にしましょう!
②害獣・害鳥・害虫
屋内では気にすることのなかったことに、害獣などがいます。
害獣とは言いませんが、野良猫なども注意が必要です。
カラスなども頭が良いので、人間が見てないスキを狙ってやってきます。
水槽の上に、ネットや100均一に売っているワイヤーネットなどを使っカバーしましょう。
秋には、トンボが敵となるでしょう!
ヤゴは入れてはいけません。
メダカが食べられてしまいます。。
春の時期は気にしなくても良いですが、秋前にワイヤーネットではなく、虫よけのネットに切り替えましょう!
③容器の腐食
屋外飼育の場合は、プラスチックなどの容器を使うことがあると思います。
屋外では直射日光があたるようになるため、容器が早めに腐食し、
最悪、割れてしまうこともあります。
割れる可能性がある容器を使っている場合は、水替えのときなども注意して取り扱って下さい。
☆参考記事☆ スクエアボックス
コスパ最強?メダカ飼育に最適なダイソースクエアボックスの魅力と注意点
まとめ
今回は、メダカの屋内から屋外飼育へ移す時の注意点について紹介してきました。
・太陽光がよくあたるようになる
・太陽光はメダカにとっても水にとっても良いことが多い
・風によりエアレーションも不要
・天候に注意が必要
・水温差にも注意が必要
<屋外への移し方>
・屋外水槽に水をはる
・移動するメダカをバケツに移す
・水温合わせを行う
・水合わせを行う
・屋外水槽にメダカを投入
・経過観察
<注意すべき3つのこと>
・天気による水質の変化
・害獣、害鳥、害虫対策
・容器の腐食にも注意
屋外水槽への移動に向けて、参考になりましたでしょうか?
少し手間になるかもしれませんが、オーバーフローはやっておくことをおすすめします。
移動する時は、腰を痛めないように注意してくださいね!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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