メダカを飼育する前や、飼育した最初に気になるのは『メダカがどのくらい生きるのか?』ということです。
生き物を飼育する以上、死なせてはいけないという気持ちになりますし、できるだけ寿命まで生かしてあげたいと思うはず。
今回の記事を読むと、こんな悩みが解決されます。
メダカを飼っていて死んでしまった。これは病気なのか、寿命なのか知りたい。
では、早速言ってみましょう。
メダカはどのくらい生きるのか?寿命について
メダカの寿命は大きく分けて2つ、「野生」と「人口飼育」という考え方があります。
2つは環境の違いで大きく、メダカの寿命も大きく変わってきます。
では、寿命がどのくらい違うのか?
<メダカの寿命>
『野生』:1年
『人口飼育』:3年から4年
野生と人口飼育では寿命が2年も違ってくるんですね。
なぜ寿命が変わってくるのか?
その理由について少し掘り下げていきましょう。
メダカの寿命:野生のメダカについて
『野生にいるメダカ』といっても「白メダカ」や「ヒメダカ」などが自然に田んぼを泳いでいるわけではありません。
野生に生息しているメダカというのは、「黒メダカ」(原種)となります。
一概に黒メダカと言っても地域によって違いがあり、ミナミメダカやキタノメダカに分かれています。
野生のメダカは成魚で大きくても4センチから5センチ程の大きさとなり、
田んぼや用水路など大型魚などの天敵が住みづらく水の流れが緩やかな場所に生息しています。
ご存知の方も多いかもしれませんが、自然界の黒メダカは絶滅危惧種に指定されています。
環境破壊や都市開発などで生息域の減少。
外来種の生息範囲が広がり、捕食や縄張り争いによりメダカは生息域を追われ、個体数が大きく減少しました。
メダカを飼われている方であれば、4センチや5センチの大きさというのは凄いと感じるかと思いますが、
自然界では、メダカはとても小さい存在で、天敵は数知れず。。。
水生昆虫、中型・大型の魚、鳥、カメ、猫など彼らにとってメダカは格好の餌となります)
外来生物などの天敵だけでは無く、季節の移り替わりもメダカの生死に大きく関わってきます。
夏:猛烈な暑さ・雨・台風
秋:寒暖差
冬:水温低下・雪
春の産卵から孵化(稚魚・針子)、成長の過程で自然の厳しさ、天敵からの捕食。
さまざまな要因が重なり、野生のメダカは1年といった短い寿命になってしまいます。
一方、人口飼育のメダカはどうなのか?
見ていきましょう。
メダカの寿命:人口飼育下について
人口飼育下のメダカは野生のメダカとは大きく違い、屋外・屋内飼育を問わず人間が手厚く飼育環境を整えてくれます。
グリーンウォーターでの水質・栄養管理に加え、栄養豊富な人工飼料。
それに加えてミジンコやミドリムシなどの生餌まで与えてくれる飼育者もいますので、メダカにとって栄養不足となる可能性は低くなります。
参考記事:メダカにミジンコは必要?管理環境と培養の様子を紹介!ミジンコでメダカは復活する?(画像で解説)
屋外飼育であれば風・雨・遮光などの対策。
屋内飼育に関してはヒーター加温や濾過器での水質管理。
メダカにとって最適な飼育環境が整えられているのは、人口飼育化のメダカの寿命が長くなる大きな要因となります。
水質管理がうまく出来ずメダカを死なせてしまうことなどを除けば、人口飼育下での寿命は『3年から4年』と野生のメダカに比べて圧倒的に長くなるのは納得ですね。
実際に私が飼育しているメダカも3歳を超えた子がいますが、まだまだ元気に生きて泳いでいますし
春には産卵も活発に行っていました。
産卵に関しては1歳から2歳の若い時の方が卵を産む量や卵自体の質、産んだ卵に対して有精卵である割合も高かったように感じます。
参考記事:(画像)メダカの卵について!抱卵と孵化の条件は?そのままだと孵化しない?採卵時の注意点と卵の水も重要!
人の手が入るといっても、環境をすべて完璧にすることはできないので季節的な温度差や水量不足、害獣・害鳥・害虫の被害も無いとは言えません。
ですが、野生下に比べれば人口飼育下は圧倒的に危険が少ない環境であると言えます。
人口飼育下のメダカは整えられた飼育環境の下であれば3年から4年は普通に生きるということになります。
メダカの寿命について野生と人口飼育での違いが分かったところで、次は他の
メダカの寿命:病気や他の死因との違いについて
人口飼育下でのメダカは、寿命による老衰で死んでしまうよりも病気や他の死因の方が多いです。
メダカの死因に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。
参考記事:(生体編)メダカの死因トップ3について解説 基本の考え方も解説
メダカが寿命で死んでしまったかは分かりづらいですが、下記項目に当てはまるようなら寿命・老衰である可能性は高いと思います。
・水温が低くないのに動きがにぶい
・隠れてじっとしていることが多い
・各ヒレが綺麗に開いていない(伸びていない)
・3歳以上
水質の悪化や病気によって上記項目に当てはまることも多く、一概には言えません。
3歳以上であれば寿命の可能性は高いですが、高齢により寒暖差に耐えられなくなったり、病気が発症しやすくなってしまったりと、加齢と他の死因はリンクしていることもあります。
年齢が高くなれば寿命問わず死亡率は高くなりますので、より手厚く水質などの管理をしてあげる必要が出てきます。
水質の管理は病気の発症をおこさないためにも必ず必要となってきますので、メダカの寿命とは関係なく日頃から注意して管理していきましょう。
まとめ
今回はメダカの寿命について書かせていただきました。少しまとめますと、
②野生のメダカは天敵や自然の変化により寿命が短い
③人口飼育のメダカは人間に大切にされるので寿命が長い
④3歳を過ぎると寿命で死ぬ可能性が高い
ぜひ皆さんも悩み、楽しんでください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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