皆さんは『深海』と『マリンブルー』というメダカを知っていますか?
2品種とも名前の通り、海を感じさせる綺麗なメダカです。
しかし、似ている部分があるため違いが分かりづらいという声もちらほら。
今回は、『深海メダカ』と『マリンブルーメダカ』について特徴を画像を見ながら比較していきたいと思います。
交配元と値段相場についても見ていきますので、お楽しみに。
深海メダカとマリンブルーメダカの違い(特徴)
名前が海に関係するメダカとして通じている『深海メダカ』と『マリンブルーメダカ』。
どちらも綺麗な品種であり、名前の通り白や青が特徴となっています。
すでに飼育している方は2つの品種の特徴を理解されているかと思いますが、
一般愛好家の方は名前も似ているので、イマイチ分かりづらいですかね。
深海メダカとマリンブルーメダカの大きな違いは、背中の体外光にあります。
まずは深海メダカから特徴を見ていきましょう。
深海メダカの特徴
深海メダカは体の中(腹膜)が青く、体内光により光沢があるのが大きな特徴です。
体の中が青く光る深海メダカは、白容器で見ることで本来の魅力を発揮してくれます。
白容器で綺麗に見える反面、黒容器に入れてしまうと、深海メダカはくすんだ見た目になってしまいます。
深海メダカは、白若しくは透明な容器で飼育することが必要になってきますね。
黒容器に入れた深海メダカはこちら。
体の中(腹膜)の青さが見えなくなってしまいました。
深海メダカは作出の過程で背中の体外光を無くすように累代を進められています。
そのため、黒容器だと体色が濃くなってしまい、体外光の光沢も無いため、くすんだ見た目になってしまうんですね。
深海メダカの特徴についてまとめてみると。
・普通体型
・体の内側(腹膜)が青く、光沢が出る
・体外光が無い
・白容器で綺麗に見える
次はマリンブルーメダカを見ていきましょう。
マリンブルーメダカの特徴
マリンブルーメダカは体の中(腹膜)が青く、体外光で背中から頭に光沢があるのが特徴です。
深海メダカと同様に体の中(腹膜)が青いですが、体外光があるか無いかが大きな違いです。
マリンブルーメダカはこちら。
ギラリと光る体外光が素敵ですね。
白や青の体色に体外光が入った品種として有名な幹之(みゆき)メダカと圧倒的に違うのは、体の内側の青さ。
青さと背中の光沢が見事にマッチして、清涼感だけではなく、青い海を感じさせる素敵な表現になっています。
体の中(腹膜)の青さと背中の光沢があるマリンブルーメダカは、深海メダカと同じく白容器での飼育がお勧めです。
しかし、マリンブルーメダカは体外光がしっかり入っているので、黒容器で飼育しても綺麗な姿を見ることができます。
白く光っているのが、マリンブルーメダカですね。
体内光と体外光をしっかり伸ばしたいことを考えると、白容器での飼育が良いかもしれません。
マリンブルーメダカの特徴をまとめてみると。
・普通体型
・体の中(腹膜)が青く、光沢がある
・体外光がある
・黒容器でも白容器でも綺麗
深海メダカとマリンブルーメダカの違いが分かったところで、次は交配元を見ていきましょう。
深海メダカとマリンブルーメダカの交配元は?
深海メダカとマリンブルーメダカは何かの掛け合わせというわけではなく、幹之(みゆき)メダカから選ばれた特殊な個体を選別して累代を続けて生み出された品種。
深海メダカとマリンブルーメダカを作出したのは兵庫県の長岡龍聖さん。
我らがピーシーズさんが、長岡さんに深海メダカとマリンブルーについて取材した内容がありましたので見ていきましょう。
まずは深海メダカから。
“深海”は、体内光を持つ幹之メダカの中に青緑色の光を持つ個体がおり、そこから幹之特有の体外光を取り除く形で選抜されたものである。
体外光をなくすことに数年をかけているだけあり、固定率の高い品種である。
引用:https://piscesbook.com/archives/10440
深海メダカは幹之(みゆき)メダカがベースになっていることが分かりますね。
幹之(みゆき)メダカといえば背中がギラっと光る体外光が特徴なので、『特徴的な部分を抜こう』というのは奇抜な発想に感じますね。
次はマリンブルーメダカについて。
“マリンブルー”は、青幹之スーパー光の中から、通常の青幹之メダカより全体が明るい体色をした“マリンブルー”の表現に近い個体がおり、その一匹に白幹之メダカを交配したり、より黒色素胞の少ない個体を選別し、この涼しげな姿へと固められた。
呼称も特徴をよく表す魅力的なもので、人気も高いが、しっかりとした選別淘汰をしないと良個体を維持することはやや難しい。
引用:https://piscesbook.com/archives/10440
マリンブルーメダカも深海メダカと同じく、幹之(みゆき)メダカがベースになっているようですね。
違いがあるのは、体外光が強い幹之(みゆき)メダカが交配のベースとなっていること。
幹之(みゆき)メダカはこちら。
参考記事:めだか『幹之(みゆき)』とは?(画像)特徴や種類/値段相場も解説!根強い人気の理由は?
幹之(みゆき)メダカをベースに体の中の青みを強くし、体外光を無くすために累代されたのが『深海メダカ』で、体外光を強くするために累代したのが『マリンブルーメダカ』ということですね。
深海メダカとマリンブルーメダカはリリースされてから時間が経っていますが、最新相場はどうなっているのか?
見ていきましょう。
深海メダカとマリンブルーメダカの値段相場(2023年最新)
深海メダカとマリンブルーメダカがリリースされたのは2010年になります。
リリースから13年が経った2023年でも人気の高いままなので、長岡さんが作出されたメダカがどれほど魅力的なのか分かりますね。
深海メダカとマリンブルーメダカの2023年最新相場を調べましたので見ていきましょう。
深海メダカ:1匹100円から500円程度
マリンブルーメダカ:1匹100円から500円程度
深海メダカもマリンブルーメダカも相場はほとんど変わりありませんでした。
稚魚(1.5センチから2センチほど)であれば100円から300円ぐらいで購入が可能です。
しかし、成魚の良質個体になると1匹500円ほどの値段はするようですね。
お近くに熱帯魚屋さんやメダカ屋さんがあれば、現物を見ながら購入したいところです。
もしお近くに深海メダカとマリンブルーメダカがいなければ、楽天などのECサイトがポイントもつくのでお勧めです。
今回紹介した特徴を覚えておくと、良い個体の目利きができるかもしれませんね。
まとめ
今回は深海メダカとマリンブルーメダカの違いについて、品種の特徴を見ながら比較してきました。
体の中(腹膜)が青くなっているのは同じですが、体外光の有無が大きな違いになっていることが分かりました。
値段相場を見てみましたが、リリースされてから年月も経っていることから、比較的安価で手に入るようになっていました。
太陽光の下で且つ、肉眼で見る深海とマリンブルーは最高でしょう。
ぜひ、購入を検討して見てください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメント