『サファイア』という宝石の名前がついたメダカ。
名前だけは聞いたことがあるという人も、ぜひ特徴を見ていって下さい。
今回は、大人気となったサファイアメダカについて、特徴(青色ラメ)を画像付きで紹介していきます。
メダカには体色を変化させる保護色機能がありますので、サファイアメダカを飼育するときは何色の容器が最適なのかも見ていきましょう。
サファイアメダカの特徴とは? 『青色ラメ』
サファイアメダカは岡山県にある『静楽庵(じょうらくあん)』さんが2019年に作出し、2020年春から正式にリリースされたラメタイプの新品種です。
リリース前から注目されていたこともあり、発売開始から素晴らしい勢いで普及し、大人気の品種となりました。
今はサファイヤメダカという名前で定着しましたが、
正式名称は『背ビレなし黒ラメ幹之 サファイア系』として紹介されています。
サファイアメダカの大きな特徴は、宝石のような『青色ラメ』が背中にびっしりと入っていること。
もともと黒ラメみゆきを累代して表現を作り上げた品種であり、
黒く厚みのある体色に、青色ラメが美しく散りばめられている特別なメダカです。
作出者である静楽庵さんの本家サファイアメダカはこちら。
ほんとメダカとは思えない綺麗さですよね。
やはり本家の青色ラメの入り方は、一般に販売されているサファイアメダカより特別な感じがしますね。
青色ラメは写真には映りにくく、サファイアメダカは特にカメラマン泣かせと言われます。
サファイアメダカの一番の特徴は『青色ラメ』ですが、もうひとつの特徴も知っておきましょう。
サファイアメダカの特徴とは? 『背びれなし』
前の見出しで少し紹介したサファイアメダカの正式名称。
長すぎて、もう覚えてないなーと言う方に再度ご紹介。
『背ビレなし黒ラメ幹之 サファイア系』
そう、サファイアメダカは背ビレなしとして、リリースされました。
こちらが通常体系のメダカ。
上から見た写真なので少し分かりづらいですが、背ビレがあることでラメが途切れて見えますよね。
改めて背ビレなしのサファイアメダカを見てみましょう。
こちら。
サファイアメダカがなぜ背ビレなしで作出されたのか?
その理由は、『ラメが途切れることなく見えるようにするため』です。
サファイアメダカは青色ラメの入り方だけを追求したわけではなく、
メダカを見る人が、より鮮やかなラメを見ることができるようにも考えられています。
常に新しい品種を作出されている静楽庵さんの情熱を感じますね。
サファイアメダカの体色は黒系なので、色の薄い容器で飼育するとメダカの色が抜けてしまいそうですよね。
何色の容器が適切なのか、一緒に考えてみましょう。
サファイアメダカ:飼育する容器は何色が最適?
サファイアメダカを飼育するのに適した容器色はこちら。
『白系容器』と『黒系容器』
なぜ2つの色が必要なのかというと、成長途中で飼育する容器を変更させる必要があるからです。
サファイアメダカは前の見出しで書いた通り、『黒ラメ幹之』が元になっています。
そのため産まれてからずっと黒容器で飼育すると、体色が濃くなりすぎてラメが入りづらくなります。
ラメがしっかり入ったサファイアメダカにするためには、針子や稚魚時代を白容器で飼育する必要があります。
白容器が無い場合は、水色容器などでも代替えは大丈夫です。
大きい容器は置き場所がなくて困ることがあると思います。
そんな時は、ダイソーに売っているスクエアボックスがお勧めです。
紹介している記事はこちらになりますので、必要があればご覧ください。
参考記事:(画像)ダイソーコスパ最強?メダカ水槽に最適なスクエアボックスの魅力と注意点/NVやIKEAとも比較!
透明容器で飼育する方も多いですが、透明容器は白容器とは違いますので注意しましょう。
ある程度の大きさになるまでは白容器で育成し、ラメがしっかり入ったところで黒容器に移す。
そうすることで、体色の黒につぶされることなく鮮やかなサファイアメダカの青ラメを楽しむことが出来ます。
サファイアメダカの交配もとは?
サファイアメダカの交配もとについて調べてみました。
静楽庵さんに実際に出入りし、取材や写真撮影を行っているピーシーズさん。
ピーシーズさんの公式ブログに、サファイアメダカの交配もとについて記載がありました。
スタートは“背ビレなし黒ラメ幹之”で、その中からラメの青さの強い個体を選別し、累代されている。
通常の黒ラメ幹之が多色のラメの輝きを見せるのに対し、明らかにラメの色合いの青さが際だつ数個体が元になっている。
引用:https://piscesbook.com/archives/18536
サファイアメダカは、何かと何かの掛け合わせというわけではなく、
背ビレなし黒ラメ幹之の中で青色ラメが強い子を採り続けて出来た品種ということですね。
掛け合わせではないから、黒ラメ幹之の『サファイア系』という表現をしているのかもしれませんね。
文章だけを聞くと簡単なように聞こえますが、メダカブリーダーの方であれば大変さが直ぐに分かるかと思います。
サファイアのもとになっている、黒ラメ幹之はこちら。
ゴールドのラメがメインで、青色ラメは少し入っている程度ですね。
ここから青色ラメが濃い子を探し出して、交配し続ける。
一筋縄ではいかないことは明らかですね。。
静楽庵さんの情熱が『サファイア』という素晴らしい品種につながっているんですね。
2023年5月現在では、サファイアメダカから改良が加えられた『令和黒ラメ幹之サファイア系』が販売されています。
令和シリーズはサファイア系以外にも作出されているので、皆さまも調べてみると静楽庵さんの魅力にハマると思います。
最後にサファイアメダカの値段相場を見ていきましょう。
サファイアメダカの値段相場は?(2023年最新)
2023年5月現在、サファイアメダカ最新相場を調べてみました。
サファイアメダカはリリースされてから3年経ちますが、人気は根強いようですね。
1匹1,000円から3,000円の間が、一般的な相場と感じました。
有名なブリーダーさんの優良個体は1万円ほど出せば、1ペア買えそうです。
ヤフオクなどで一番見かけるのは、サファイヤメダカの卵販売ですね。
有精卵の購入であれば、20個程度を1,000から2,000円で購入可能でした。
私はメダカの卵販売や購入は好きなので特に悪いと思っていませんが、
ブリーダーの中では、卵販売を嫌っている方も多いのが事実。
その理由は、高級品種の卵詐欺が多いからですね。
生体と違って卵は孵化してある程度の大きさにならないと、品種が分かりません。
だから詐欺が多いんです。
私が卵販売を好きな理由は、
・高級なメダカが安く手に入る
・配送費などが安い
・卵から孵化させて成長させる過程が大好き
高級なメダカが安く手に入ることで、いろいろな方に素晴らしいメダカを見てもらえることが出来る。
とても夢のある話ですが、悪いことをする人がいるのも事実。
生体販売でも詐欺がありますので、一概に卵販売が悪いとは思っていないということです。
1番おすすめなのは、有名ブリーダーさんがお店で販売しているサファイアメダカを購入するか、
メダカ屋さんが開いているイベントやフェスに行ってみることです。
サファイアメダカが確実にいるかは分かりませんが、
体格やヒレ、色とラメの入りの素晴らしい優良個体が相場より安く販売されていることも多いです。
自分の目で見て惚れたメダカを連れて帰る時ほど、幸せな時間はありませんよ。
ぜひ、インターネットでイベントを調べて、遊びにいってみましょう。
まとめ
今回は、サファイアメダカについて書かせていただきました。
静楽庵さんが生み出した宝石のようなメダカはいかがでしたか?
私はサファイヤメダカのようなラメが強い品種は大好物なので、皆さまにも是非飼育してもらいたいと思っています。
今回記事に出ている写真を参考に、メダカ屋さんやアクアリウムショップに足を運んでみて下さい。
自分の目で見るサファイヤメダカの青ラメに、驚愕すること間違いなし。
メダ活、楽しんでいきましょう^^
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