大切な家族の『徘徊』で困っていませんか?
昨今、大きなトレンドとなっている『超高齢化社会』
医療の発展により、平均寿命も90歳近くまで伸びた今、認知症は誰しも関係するものになっています。
認知症にも『アルツハイマー型認知症』や『レビー小体型認知症』『脳血管性認知症』など、さまざまな種類があります。
症状の中でもひときわ介護者(キーパーソン)を困らせてしまうのが『徘徊』と呼ばれる行動。
今回は、介護業界でも話題となっている見守りカメラの最新機器『見守りcube』について紹介します。
見守りcubeは『岐阜県警』とも業務提携をしています。
子供やペットの見守りにも人気で利用されていますが、介護保険を利用したレンタルが適用となっているのは大きな魅力です。
介護保険でレンタルすると負担割合に応じて、自分の負担金が安くなるからです。
公的保険の認可が下りている商品と聞くと、なんだか安心しますね。
見守りcubeがなぜ高齢者におすすめなのか?
また、現場から見えて来る『見守りcubeの弱点』も解説していきます。
有能ではあるが、当然物足りない部分もある。
大事なことですね。
徘徊とは?
『徘徊』とは認知症患者によく見られる行動です。
徘徊先は人それぞれで、『近くのスーパーに行ってくる』や『ちょっと散歩してくる』と言って、帰り道が分からなくなり、そのまま徘徊してしまいます。
症状が重くなって来ると、近くなくても『田舎にちょっと行ってくる』や既に死去した『親に会いに行ってくる』など、色々な考えのもと行動します。
よく徘徊は、『目的もない行動』と言われますが、本人たちは本当に行ってくるつもりで、行動していると私は思っています。
結果、帰り道が分からなくなり、徘徊と呼ばれます。
本人たちに悪気が無いというところが、『徘徊』の難しいところでもあります。
徘徊を止めようとすると、本人たちは怒ることも。
また鍵を無理にかけると、鍵を壊したり窓を割ったり。
冗談では無く、上記は現場で普通に起きている現実です。
自分の立場にたって、考えてみると分かりやすいかもしれません。
自分はしっかりしているのに、家族におかしいと言われ閉じ込められる。
なんとかして家から出ようと考えませんか?
本人たちも同じなんです。
2019年には、認知症高齢者の徘徊による行方不明は1万7,479人も発生しています。
参考データ:警察庁生活安全局生活安全企画課
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/fumei/R01yukuefumeisha.pdf
高齢者人口はこれからも伸び続け、社会問題はさらに大きくなるでしょう。
この日本が抱える大問題の救世主は、『見守りcube』かもしれません!
見守りcubeがおすすめな理由
『徘徊』による行方不明者は1万7,479人。
ではそのうち、死亡した方はいたのでしょうか?
残念なことに『460件』もあります。
死亡に至るケースは交通事故や低体温症などさまざま。
ここで重要になるのは、徘徊時の『早期発見』にあります。
先程ご説明した通り、徘徊を『未然に防ぐことは困難』を極めます。
ただ閉じ込めるのでは無く、音声を使えば未然に防げるケースもあります。
『家族の声』がいちばん本人に響きますね!
見守りcubeは、
・インターネット工事が不要
・今の様子が『オンライン』で見える
・音声通話も可能
・録画ができる
・『介護保険』を使って安くレンタルできる
インターネット工事がいらないのは、大きなメリットです。
100V電源にコンセントを差し込むだけでOKなので、機械にうとい方も設置は容易です。
市場に出ている他の見守りカメラは工事が必要となるものが多く、差別化を図っています。
インターネット接続は大変だし、回線のもとがなければ費用も高くついてしまいます。
その点、見守りcubeは携帯の回線を使うので、コンセントに差し込めば繋がるという便利なもの。
コンセントに接続し、登録したスマホからリアルタイムの動画が見えます。
機能として音声通話も可能なので、検知オプションを活用すれば、検知して直ぐに音声で引き止めることも可能です!
認知症の方も家族の声には反応する方も多いので、これはかなり便利。
録画ができるのは見守りcubeの大きな特徴と言っても良いです。
万が一家を出てしまっても、録画した映像データを取り出して警察に届け出ることが可能。
『時間』が分かることで捜索範囲が狭まり、『服装』『体格』が分かることで、圧倒的に見つけやすくなります。
岐阜県警と業務契約しているのはこの機能も関係していそうですね。
そんな高機能カメラ、値段も高いですよね?
そうなんです、高いんですよ。
だから、購入しないで一般でレンタルするか、介護保険を使って安く借りるんです。
介護保険レンタルは、借りられる項目や商品が法令で決まっています。
見守りcubeは『徘徊感知機器』として認定されているので、介護保険を使ったレンタルが可能です。
ここまでくると、素晴らしい商品であることはお分かりいただけたと思います。
クチコミも良いものが多く、さすが公的保険対象の機器って感じですね。
【 お客様の声 】
— みまもりCUBE (@mimamori_cube) February 28, 2018
みまもりキューブを設置したおかげで、トイレで動けなくなった祖母を見つけることができ、大事に至らずに済みました。介護の負担が軽くなり、自分たちの生活や時間、気持ちに余裕が生まれました。また、モザイク機能があるので祖母のプライバシーも保護できて良かったです。 pic.twitter.com/sXLgBa3uCY
素晴らしい商品であるみまもりcubeですが、とうぜんデメリットがあります。
次は大事な弱点を見ていきましょう!
見守りcubeの弱点
徘徊の救世主である見守りcubeにも弱点があります。
・介護保険を使って借りられるのは本体のみ
・介護保険はめんどくさい
・GPSで追跡する機能はない
・電波の都合で使えない場合がある
一つずつ解説します!
介護保険を使って借りられるのは本体のみ
介護保険を使って借りられるのは、『本体』のみです。
なので、見守りcubeを利用するには2つの契約が必要となります。
①本体機器の契約
②通信の契約
通信は1ギガバイトから契約が可能で、
1ギガバイト 1,000円(税抜)
2ギガバイト 2,000円(税抜)
3ギガバイト 3,000円(税抜)
※2022年5月現在
と言った具合に使用する量によって契約を変える事ができます。
リアルタイムで映像を確認する頻度が高い人は、3ギガバイト以上の契約がおすすめ。
3ギガバイトあればそこまで超過を気にしなくて良いので、ストレス無く見守りcubeが楽しめます。
介護保険はめんどくさい
公的保険である介護保険を使ってレンタルするのは、意外と面倒です。
・介護保険認定が『要介護2』以上必要
・ケアマネジャーと契約が必要
・保険適用で貸出をする事業者がそもそも少ない
・貸出事業者もメーカーじゃないから機器に疎い
普段から介護保険を活用し福祉用具をレンタルしている方は、スムーズに話が進めるかもしれません。
初めて介護保険を利用する方は、ケアマネジャーの契約や定期訪問、貸与事業所との契約などでイヤになるかもしれません。
そんな方の対策は、『保険を使わずキャンペーン価格でメーカーと契約。利便性があれば将来的に介護保険へ切り替える』
これが1番安心且つコスパが良いですね。
・機能が自分に合うか分かる
・メーカーを経由するので、事業者も見つかりやすい
・機器の再設置ではなく、契約変更だけで済む場合も多い
うまく使えなくても返せるのがレンタルのいいところ。
その大きなメリットを利用しない手はありませんね。
GPSで追跡する機能はない
見守りcubeにGPS機能はついていません。
なので、実際に徘徊で外に出てしまっても、現在いる場所を特定することができません。
携帯電話やGPS機能付きの『持ち運び端末とは違う』ので注意しましょう。
見守りcubeによって撮影した動画や写真で『外出した時の服装』や『時間』によって警察や地域と連携して、早期発見につなげます。
特に外出した『時間』は大事!
高齢者がある程度歩ける速度から予測できるので、時間が分かれば『捜索範囲』を絞ることができます。
捜索が圧倒的に楽になるのは、大きなメリットですね。
電波の都合で使えない場合がある
見守りcubeは環境により電波が入らず、使用できないケースがあります。
見守りcubeを設置した際に、本体が電波を検知し受信レベルを教えてくれます。
その際、受信レベルが低いとうまく機能しませんので注意しましょう。
自分が使っているスマホやタブレット関係が問題なく受信出来ていても、見守りcubeは受信できないケースはあります。
使っている回線が少し違うからですね。
ここでもう一つ注意しておきたいのは見守りcubeが『Wi-Fi』に接続できないこと。
そのため、介護保険で借りる場合は本体とは別の通信契約が必須となります。
使用する場所が、コンクリート造のマンションや、電波が入りづらい地域などの場合は注意しましょう。
想定とは違う場所にしか設置できない可能性は十分にあります。
設置場所を窓際や玄関近くなど、『屋外に寄せる』ことで電波問題は解決できることもあるので、試してみて下さい。
まとめ
今回は超高齢化社会の救世主、『見守りcube』について紹介しました。
徘徊とは?
・ふらっと出かけて帰ってこれなくなること
・本人たちに悪気はない
・閉じ込めるのは危険
・徘徊による行方不明者は2019年で1万7,479人発生
見守りcubeがおすすめな理由
・行方不明者1万7,479人のうち死亡者は460件
・徘徊時の早期発見が重要
・インターネット工事が不要
・今の様子が『オンライン』で見える
・音声通話も可能
・録画ができる
・『介護保険』を使って安くレンタルできる
見守りcubeの弱点
・介護保険を使って借りられるのは本体のみ
⇒通信の契約が必要
・介護保険はめんどくさい
⇒ケアマネジャーや事業所と契約が必要
・GPSで追跡する機能はない
⇒屋外持ち出しの端末とは違う
・電波の都合で使えない場合がある
⇒もともと電波が悪い地域やマンションは注意
見守りcubeについてはいかがでしたか?
簡単に設置が出来て、便利な機能も多数ありますがチェックすべき弱点もしっかりありましたね。
GPSでの追跡機能が欲しい方は携帯のが有用かもしれません。
ただ徘徊をしてしまう高齢者が必ずしも携帯を持ってくれるとは限りません。
万全を期すなら、GPS端末と見守りcubeの併用は安全と言えましょう。
今回の記事がみなさまの役に立てば幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
コメント