メダカ飼育にエアーレーションはいりません。
メダカは酸欠に強く『過密飼育』でなければ酸欠にはなりません。
もともと野生のメダカは田んぼなどの水流がほとんどない場所に群れで生活している生態だからですね。
今回はメダカ飼育にエアーレーションがなしで良い理由を簡単に解説していきます
エアーレーションが必要な場合もありますので、該当する方はおすすめのエアレーションも紹介します。
では、さっそく行ってみましょう。
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メダカ飼育/エアレーションなし?
エアレーションとは、専用のエアーポンプにチューブを繋ぎ、先端にエアーストーンをつけて、ブクブクと空気を出すやつです。
私がメダカ飼育を始めて2年くらいは、エアレーションをしっかりやっていました。
エアーポンプを5台くらい稼働して、長いチューブを購入し、分岐をたくさんつける。。
結構大変な作業なんですよね。
メダカ飼育にエアーレーションが必要ない理由は、基本的には酸欠になることがないからです。
絶対とは言いませんが、過密飼育の状態でなければ起こることはまずありません。
私はエアレーションがいらないと判断してからは、屋外・屋内どちらとも使用していません。
表面の部分から空気を取り込んでいるため酸欠になることはありませんが、小さい水量の容器はスポイトなどで小まめに水替えしています。
大きい水槽はろ過器がついているため、エアレーションせずとも空気を取り込んでくれるため、こちらもエアレーションなしです。
屋外には主にダイソーに売っているスクエアボックスを使用していますが、風によりしっかりと空気を取り込んでくれるので、エアレーションなしです。
スクエアボックスはコスパ最強の容器としてお勧めしていますので、良かったら別記事をどうぞ。
(画像)ダイソーコスパ最強?メダカ水槽に最適なスクエアボックスの魅力と注意点/NVやIKEAとも比較!
1リットルの水量しかない容器に50匹も飼育していれば、酸欠によってメダカが死んでしまう可能性がありますが、一般に飼育する方がそんなことをするわけはないですよね。
そのため、酸素供給のためのエアレーションは不要と考えるべきです。
しかし、なぜエアレーションをしっかり行う飼育者が多いのか?
気になる理由を見てみましょう。
メダカ飼育/エアレーションをする理由は2つ
飼育者の方がエアレーションをする大きな理由は二つ。
①酸欠の防止(グリーンウォーター飼育時)
②水のよどみを無くす
1つずつ詳細を見ていきましょう。
エアレーションの理由①『酸欠防止』(グリーンウォーター飼育時)
メダカが酸欠になる理由の1つに『過密飼育』があります。
1リットルから5リットルくらいの水量に50匹や100匹のメダカを飼育してしまっては、酸素が足りなくなるのは当たりまえです。
しかし一般の家庭でこういったケースはほとんど起こり得ないので、気にしなくても良いかもしれません。
酸欠になる理由の2つ目は、濃いグリーンウォーターで飼育している時の夜間です。
グリーンウォーターというのは、植物性プランクトンが豊富に発生している飼育水のことです。
青水(グリーンウォーター)必要性は?作り方って?実際の運用と注意点
適切な濃さのグリーンウォーターであれば酸欠になることもありませんが、グリーンウォーターは放置していると濃くなっていきます。
その濃くなったグリーンウォーターで飼育している時の、夜間に注意が必要となります。
植物性プランクトンは光合成により日中は酸素を放出しますが、夜間は酸素を吸って二酸化炭素を出します。
グリーンウォーターで飼育している場合は濃さによって、夜間の酸欠を起こす可能性があるため、エアレーションをしている方がいます。
エアレーションの理由①『水のよどみを無くす』
エアレーションは、水に直接酸素をとけこませている量は意外と少ない。
どちらかと言えば、エアレーションで水に動きが発生し、水表面から空気中に酸素が溶け込んでいく量のが多い。
エアレーションにより水の流れを作っていることで、溶存酸素量が増えるんですね。
そして水の流れができれば、水中内に空気がしっかりとまわるようになり、水のろ過サイクルに欠かせない好気性微生物(バクテリア)が活動できるようになります。
ろ過サイクルについては別記事で紹介しているので、参考にどうぞ。
☆参考記事☆
メダカの飼い方とは?知るべき3つのこと!水槽や水草、寿命と卵についても解説
エアレーションを行っている方は、良い飼育水を作り上げるために利用している方が多いのではないでしょうか。
普通に飼育する場合にはエアレーションが不要ですが、場合によっては必要ということですね。
もしみなさんがエアレーションをするか悩んでいるのであれば、次の見出しが参考になると思います。
行ってみましょう。
メダカ飼育/エアレーションをする場面とは?
みなさんの飼育する場所から考えてみましょう。
『屋内での飼育を考えている場合』
外での飼育と違って、天候に左右されず、猫や鳥などの外敵もいないので、安心して飼育することが出来ます。
その反面、風がないため水中に空気が混ざりにくく、水の流れができずらい状況にあります。
屋内でも酸欠の心配はありませんが、水の流れができないので良い飼育水が出来にくい。
上の40リットル水槽や下の60リットル水槽のように、ろ過装置がついていれば酸欠の心配はありません。
しかし10リットルから30リットルの水槽でろ過装置が無いようであれば、エアレーションの使用を検討してみましょう。
未だ水槽を持っていない方で、屋内飼育を検討している場合はろ過装置がセットになっている水槽はお勧めです。
メダカ飼育をしながらアクアリウムを作るのは楽しいですよ。
このRV60GTはLEDセットで購入しましたが、別のLEDライトを使用しています
私が使用しているLEDライトはこちらの記事で紹介しています。
メダカ室内水槽用ライト(LED)おすすめを2つ比較!おすすめ自動調色機能付き
『外での飼育を考えている場合』
『屋外飼育』の場合は、エアレーション不要と考えています。
理由は、風でちゃんと水が動くことと、太陽の恩恵で微生物が豊富に発生する環境にあるからです。
そのため屋外飼育でエアレーションが必要な場面は、過密飼育の場合だけでしょう。
私は先日、屋外へ水槽を移動しましたが、今のところエアレーションをする予定はありません。
もし屋外だけど、風が無くて水が動かない環境にあるならば、エアレーションを検討しても良いと思います。
また、メダカを繁殖させて増やすことが出来たが、容器が増やせておらず過密飼育となっている状態。
容器の購入が先になり、過密飼育状態が続くようであれば、エアレーションをするべきです。
コツをつかむことが出来れば、春から秋にかけてメダカは沢山増やすことができますので、過密飼育時のエアレーションは覚えておくと良いでしょう。
【画像】メダカのオスとメスの見分け方とは?産卵/繁殖/稚魚|効率よく増やす方法
屋外でエアレーションを使用する場合には、風とエアレーションで水の蒸発が早くなるので、
水が減りすぎないように注意しましょうね。
次は、エアレーションをしてはいけない場合を考えてみましょう。
メダカ飼育/エアレーションしない方がいい時は?
メダカ飼育において、エアレーションをしてはいけないのは、メダカが生まれたばかりの『針子』の時です。
生まれたばかりの針子は、ヒレが発達しておらずうまく泳ぐことが出来ません。
なので、エアレーションで水流ができると死んでしまうことがあります。
こちらが針子と呼ばれる小さい時のメダカです。
☆参考記事☆ メダカの稚魚(針子)について知りましょう
メダカの稚魚が水槽から消えた?2つの原因と3つの対策を簡単解説
メダカ飼育がうまく行くと、必然的に卵をつけて繁殖に至るケースが多くおこります。
その時に、親のメダカと同じ環境で育ててしまうと、針子飼育が失敗する可能性があります。
エアレーションに関しては、針子の時は止めておくことをお勧めします。
針子、かわいいんですよー
繁殖のはなしをしていると、長くなってしまうので次いきましょう。
メダカ飼育/エアレーション/おすすめのメーカーは?
本体(エアーポンプ)は、水槽の大きさや、分岐などで使用したい数によって、容量がさまざまです。
使用したい水槽が一つで、大きくないのであれば、ポンプは小さい容量で十分です。
また、分岐も必要ありません。
・エアーの流量を調整するために、一方コックは必要です
・エアーポンプ自体に流量調整機能が付いていれば不要です
エアーポンプの容量に関しては、購入する時にパッケージに書いてあるので、ご自宅の水槽に合わせて検討しましょう。
エアレーションに使う『エアーポンプ』
エアレーションにまず必要なのは、『エアーポンプ』です。
使っていてお勧めできるものは、サイレント系(静音型)のエアレーション。
私は屋内飼育の時にエアレーションをしていたので、サイレントタイプじゃないと夜間にうるさくて大変でした。
あとは、水槽の大きさに合わせて本体を選びましょう。
エアレーションに使う『チューブ』と『分岐』
チューブに関しては素材に大きな違いはないと思っています。
唯一気になるのは、チューブの色ですね。
ご自宅の容器に合わせて選んでみましょう。
意外とチューブの取り回しで長く使うことがあるので、長めに購入しておくことをお勧めします。
エアレーションに使う『エアーストーン』
エアーストーンもさまざまな種類が販売されています。
100均一などで売っているものは、気泡が大きく酸素を取り込みづらいので、メーカ品の方が細かい泡が出てくるのでお勧めです。
バクテリアが定着しやすいとエアーストーンというものも売っていますし、
水質浄化効果があるエアーストーンも販売されています。
水質が安定しなくて困っている方は、購入を検討しても良いと思います。
私としてはエアーストーンは消耗品であるため、大容量のものを買うことが多かったです。
エアーストーンは目詰まりやストーンが割れたりして、交換することになるので、
将来的にメダカを増やす計画がある方は、たくさんを安くかえるお店を選びましょう。
エアーストーンには水質を考慮したものから、レイアウトを重視したものなど、本当に沢山の種類をメーカーが出してくれています。
飼育アイテムを選ぶことはメダカ飼育の醍醐味でもありますので、楽しみながら選んでみましょう。
まとめ
今回は、エアレーションについて解説してきました。
メダカ飼育でエアレーションが必ずしも必要ではないということはご理解いただけましたか?
しかし、必要なシチュエーションもあるので、ご自宅の飼育環境とメダカの状態、今後のメダカ飼育の考え方も踏まえて検討して見て下さい。
針子の時には、エアレーションはしない方が良いので、覚えていただけると幸いです。
みなさんのメダカ飼育がうまく行きますように。
また、楽しんでいただけると嬉しいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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