2023年8月に全国初出品となった垂水政治さんの最新作、『フロマージュ』。
『名もなきメダカ』として展示会で公開されていましたが、今回は正式に名前がつき満を持してのリリースとなりました。
今回はフロマージュメダカの特徴について、画像を見ながら紹介します。
垂水さんの作出として有名な、『マリアージュ』との違いも一緒に見ていきましょう!
フロマージュメダカは、『ヤフオクでいくらの値段がついたのか?』は最後のお楽しみに。。
では、さっそく行ってみましょう!
メダカ『フロマージュ』の特徴は?
『フロマージュメダカ』は『黒の体色』にヒレを含めてしっかり入った『黄色色素』と、ヒレがフサフサになる『フサヒレ』が大きな特徴です。
こちらがフロマージュメダカです。
フロマージュメダカについては、作出者の垂水政治さんが紹介文を公開していましたので、見てみましょう。
【名もなきメダカ】改め【フロマージュ】
皆さんも展示会や、JMUのインスタ等でご覧になったこともある【名もなきメダカ】を、この度販売することとなりました。
販売にあたり、【名もなきメダカ】ではまずいので、皆さんに親しんで呼んでもらえるように、【フロマージュ】と命名しました。
【フロマージュ】は、チーズを意味します。このメダカの持つ黄色色素とフワフワのロングフィンが、チーズケーキを連想することから名づけました。
皆さんの中には【マリアージュ】???と思われた方も多いと思います。この【フロマージュ】は、【マリアージュキッシングワイドフィン】から、【エメキン】へ、そして、【ブラックダイヤ】との交配により【ミッドナイトフリル】、【ホワイトアウト】、【サンセットフリル】、【オランジェ】…などの兄弟メダカとして誕生しました。
1年以上前の交配になりますが、色彩や、ヒレ中の白い結晶状の物質の有無により、分類し、選別交配を重ねてきました。
少し前に販売した、【ミッドナイトフリル】は、色飛びしない黒体色に、体外光、ラメ、そこに」ロングフィンを併せ持ったメダカでしたが、今回販売の【フロマージュ】は、兄弟魚の中でも、【ホワイトアウト】と1,2位を争うくらい、
ヒレ中の白い結晶を多く持ち、また、豊かなロングフィンが発現する性質を持ったメダカです。色飛びしないメダカ作りが期待出来るメダカだと考えており、今後の皆さんの改良に期待するところです。このメダカは、【マリアージュ】のような複雑に分岐するロングフィンを持ち、黄色体色をより強くオレンジ色に改良を進め、横見でも色飛びしにくいオレンジ体色が目を引くメダカになりました。
【マリアージュ】、【フロマージュ】と、同じような響きもメダカの血筋が繋がっていることを表しており、このメダカの名前として良いのではないかと決めました。
自分としては、特に背ビレの強いオレンジ色とエメラルドグリーンのヒレ光の対比が気にいっています。
引用:ヤフオク
今回販売のメダカは、無加温飼育です。
画像のように加温しなくても、選別交配を重ねるごとに、ロングフィンの発現が強くなってきています。
自分は、展示会前に加温し、フサフサのロングフィンに仕上げているところです。
難しい管理をしなくても通常飼育で、オレンジの色彩とフサフサのロングフィンを楽しめるメダカになってきていると思いますので、楽しんでいただきたいと願っています。
フロマージュは、少し前にリリースされて大きな話題となった『ミッドナイトフリル』の兄弟メダカであることが書かれていますね。
ミッドナイトフリルの兄弟魚ということは、交配元は『ブラックダイヤ』と『エメキン』が使われているのかもしれません。
参考記事:ブラックダイヤメダカは弱い?ヒレ長では無くラメメダカ【2023年最新】
参考記事:ミッドナイトフリルメダカ(垂水最新作)!ヤフオク50万超えた?体外光とラメと黒系(漆黒)3タイプの特徴を画像で比較
参考記事:エメキンとはどんなメダカ?特徴と交配もとを解説!マリアージュとエメラルドフィンとの違いについても
フロマージュメダカは、マリアージュキッシングワイドフィンの特徴を残しつつ、
ブラックダイヤの黒体色とラメをベースに、エメキンの黄色を強く残したメダカということになります。
横見でも色飛びしないというオレンジは、フサフサのヒレと合わさると、圧巻の一言ですね。
背ビレの強いオレンジは横見だけではなく、上見でもハッキリと分かります。
『黒』と『オレンジ』と『白(青)』のコントラストが素晴らしく、どこからみても見応えのある素敵なメダカです。
垂水さんの紹介文で注目したいのは、『加温しなくても、選別交配を重ねるごとに、ロングフィンの発現が強くなって』という部分。
ロングフィンの形質は、高水温と太陽光での管理が大事とされていますが、高水温の維持は水質管理が難しくコツがいるので、一般愛好家には難しい部分もありました。
今回の『加温しなくても』というのはすごく大事で、
メダカ屋さんだけではなく、一般の愛好家の方も楽しめる作品を目指しているという気持ちが強く分かる内容に感じます。
フロマージュメダカの特徴をまとめると。
・黒体色である
・横にラメが入る
・体とヒレにオレンジ(黄色)が入る
・ロングフィン(フサヒレ)である
・キッシングワイドフィンである
・フサヒレである
・ヒレ光(白い結晶)が入る
・背中が体外光で青やオレンジに光る
フロマージュメダカ上手く育てることができれば、マリアージュ特有のフサヒレとフロマージュ独自のオレンジ色とヒレ光が楽しめそうですね。
次は、『フロマージュメダカ』と『マリアージュ』の違いを見ていきましょう。
フロマージュメダカとマリアージュの違いは?
フロマージュメダカとマリアージュメダカの違いは、『体色』と『ヒレ』にあります。
マリアージュというのは、『マリアージュロングフィン』という名前のメダカのことで、
垂水政治さんが鱗光ロングフィンとモルフォを掛け合わせて作出したメダカです。
参考記事:メダカのマリアージュロングフィンについて特徴や交配もとを画像付きで紹介!(2023年最新)値段相場についても
マリアージュロングフィンもリリース当初から大きな話題となったメダカで、高値がついていました。
最近はリリースから時間も経っているということで、一般愛好家の方も購入しやすい価格帯となりましたね。
マリアージュは飼育している方が多い、大人気品種となっています。
大人気のマリアージュロングフィンはこちら。
マリアージュロングフィンの大きな特徴は、白体色とロングフィン(フサヒレ)にあります。
白のキレイな体色に、頭の先までしっかり入ったグアニン(光)。
フサフサに分岐して伸びるロングフィンには、ヒレ光も入っており、幻想的な表現のメダカとなっています。
対してフロマージュメダカは、黒体色にオレンジが入っています。
また、ロングフィン(フサヒレ)だけではなく、キッシングワイドフィンというヒレの表現になっています。
キッシングワイドフィンというのは、背ビレと尻ビレの軟条の数が多くなり、尾ビレにくっつきそうなほど近づいているヒレの表現を言います。
マリアージュはロングフィンではありますが、ヒレの軟条の数は増えていないのでキッシングワイドフィンではありません。
ワイドフィンについては、媛メダカさんのYouTubeが圧倒的に分かりやすいので参考に載せさせていただきます。
マリアージュはロングフィンではありますが、キッシングワイドフィンにはなっていません。
そのため横から見た存在感は、フロマージュメダカの方が強いように感じます。
フロマージュメダカとマリアージュの違いは、体色とヒレであることが分かりました。
『名もなきメダカ』として展示会で紹介され、メダカ界をザワつかせていたフロマージュ。
ヤフオクでとんでもない金額がついたと話題になりました。
フロマージュメダカのヤフオク1000万円超えは間違い!
フロマージュメダカは2023年8月23日に夢中メダカさんと岡崎葵メダカさんにて、ヤフオクで全国初出品されました。
開始30分も経たず100万円の入札が入ったフロマージュメダカ。
落札までに、どこまで金額が伸びるのかドキドキしながら見ていた方も多かったはずです。
そんな最中、驚きの金額で入札が入り、見守っていたファンもビックリ。
メダカも1,000万円を超える時代が来たか!と、X(旧Twitter)やインスタでも大騒ぎになりました。
しかし蓋を空けてみると、入札は桁を間違えただけのようで残念ながら落札者排除となっていました。
大きな騒ぎとなってしまったこともあり、出品者の夢中メダカさんも怒っていらっしゃいますね。
100万円以上の高額入札なので、桁を間違えるというのは、少し考えにくい気もします。。
最終的なフロマージュメダカの落札金額はこちら。
『岡崎葵メダカ出品 2ペア』:1,564,001円
『夢中メダカ出品 2ペア』:1,551,000円
『夢中メダカ出品 2ペア』:1,501,000円
凄まじい金額での落札となりましたが、垂水政治さんの最新作ということで、妥当な金額なのかもしれません。
ミッドナイトフリルに続き、フロマージュ。
垂水政治さんは、まだまだ新しい品種を交配中かと思いますので、この先どんなメダカが見れるのか楽しみで仕方ありませんね。
まとめ
今回はフロマージュメダカについて特徴やマリアージュとの違いを見てきました。
フロマージュメダカのヒレはマリアージュの上位互換のような感じです。
体色は全く違っているので、どちらが好みかは人によりますかね。
ヤフオク1000万円越えは間違いだったようなので少し残念です。
フロマージュメダカを一般愛好家が買えるようになるのは、未だ時間が掛かりそうなので気長に待つことにしましょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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