レッドクリフの熱が冷めない中、垂水政治さんの最新作であるミッドナイトフリルというメダカが販売開始となりました。
ミッドナイトフリルは体外光・ラメ・黒系(漆黒)の3タイプがラインナップされたことでも話題となっています。
今回はミッドナイトフリル3タイプの特徴を画像で比較していきたいと思います。
ヤフオクで50万円を超えたという噂もありますので、一緒に見ていきましょう。
ミッドナイトフリルとは? 交配もとについても
ミッドナイトフリルとは、メダカ界の最先端を行く有名ブリーダー『垂水政治』さんが2023年に作出した、最新の最高級メダカです。
垂水政治さんといえば2022年に発売された『レッドクリフ』がヤフオクで150万円を超えたことで、大変話題となりましたね。
参考記事: めだか『レッドクリフ』150万越え!特徴と交配もとは?盗難された!?
2023年5月に夢中メダカさん経由で販売が開始されたのが最高級メダカの『ミッドナイトフリル』です。
話題のミッドナイトフリルはこちら。
黒の体色にラメが入った綺麗な体ですね。
ダイヤモンドを思わせるようなラメも素晴らしいですが、1番目を引くのは背ビレと尻ビレのフサフサですよね。
垂水政治さんといえば、マリアージュロングフィンを生み出した方。
ミッドナイトフリルのヒレの軟条が伸びていることを見ると、交配に使われているかもしれません。
参考記事: めだか『マリアージュロングフィン』とは?特徴と値段相場、交配もとは?
しかし画像のミッドナイトフリルは、背ビレも後ろに向かって広がっていますし、
尻ビレも軟条が多く、ワイドフィンのようにも見えますのでマリアージュロングフィンだけでは、出せない表現のように感じます。
ミッドナイトフリルの交配もとを調べてみたところ、夢中メダカさんのヤフオクの出品ページに答えが書いてありました。
こちらです。
”販売するメダカは、「エメキン」「ブラックダイヤ」から誕生した、ハウスネーム「ミッドナイトフリル」です。
「名もなきメダカ」や、「ホワイトアウト」の兄弟品種になります。
この「ミッドナイトフリル」は、色飛びしない黒青光ロングフィンを目指して、選別交配を重ねて来ました。また、選別交配において①体外光タイプ②ラメタイプ③黒系(漆黒)に分けて特性の向上に努めました。”
引用:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h1091160012
ミッドナイトフリルの黒の体色と、ダイヤモンドのように綺麗なラメは『ブラックダイヤ』から来ているんですね。
ブラックダイヤは、保護色で色が変化しない漆黒のメダカ『オロチ』にラメが入った品種です。
ブラックダイヤが交配もとに使われているということは、
ミッドナイトフリルはオロチと同じく、何色容器に入れても黒が薄れることはないということになりますね。
参考記事: めだか『ゼウス』を紹介!オロチとの違いは?特徴と値段相場|サタンとの違いも画像比較
参考記事: ブラックダイヤメダカは弱い?ヒレ長では無くラメメダカ【2023年最新】
ミッドナイトフリルは『エメキン』と『ブラックダイヤ』で作られている。
『エメキン』も最近話題の品種ですよね。
エメキンというのは略称になりますので、正式には『マリアージュ キッシングワイドフィン エメラルドフィンタイプ』ということになります。
正式名称が長いので、エメキンという風に省略されて呼ばれています。
エメキンはこちら。
エメキンは、マリアージュが交配もとに使われているということもあり、ヒレの軟条が伸びるロングフィンの形質を持っています。
また、『キッシングワイドフィン』ということで、
背ビレの軟条が普通種よりも数が多く、尻ビレも尾ビレに向かって軟条が多くなるヒレ形状となります。
ロングフィンでありワイドフィンなので、フサフサが沢山あって綺麗に見えるんですね。
このエメキンはレッドクリフにも使われているので、垂水政治さんはレッドクリフもミッドナイトフリルも、同時に品種改良を進めていたのかもしれませんね。
ミッドナイトフリルの交配もとが分かったところで、前に戻り。
夢中メダカさんのミッドナイトフリルの紹介を確認すると。
この「ミッドナイトフリル」は、色飛びしない黒青光ロングフィンを目指して、選別交配を重ねて来ました。
また、選別交配において①体外光タイプ②ラメタイプ③黒系(漆黒)に分けて特性の向上に努めました。
そう、ミッドナイトフリルは3種類のタイプが作出されています。
1つの品種固定して作出するだけでも相当な努力がいるのに、3種類もタイプを作る。
垂水政治さんの凄さが伝わりますね。
では、3種類にどんな特徴があるのか、画像で比較してみましょう。
ミッドナイトフリルの3種類について特徴を画像で比較
2023年5月に夢中メダカを通してヤフオクで販売された、垂水政治さんの最新作『ミッドナイトフリル』。
最高級のミッドナイトフリルには、3種類のタイプが存在します。
タイプはこちら。
①ミッドナイトフリル 体外光タイプ
②ミッドナイトフリル ラメタイプ
③ミッドナイトフリル 黒系(漆黒)タイプ
ミッドナイトフリルの黒系(漆黒)タイプは単品の画像でも分かりやすいので、先に紹介させていただきます。
こちらがミッドナイトフリルの黒系(漆黒)タイプです。
黒系(漆黒)の名前の通り、ラメが全面に出すぎず抑えられているのがカッコイイですね。
顔の頭部から顔、ヒレも真っ黒であり、キッシングワイドフィンの表現に見えますね。
上身はこちら。
上身もラメは抑えされており、真っ黒な体色を維持しています。
横見だと分かりづらかったですが、ヒレの軟条がグアニンで光っているのが分かります。
漆黒のカッコよさもあり、ヒレの光で高貴にも見える。
ミッドナイトフリルの黒系(漆黒)は、大好物な人がいそうですね。
次は、『体外光タイプ』と『ラメタイプ』を一緒に見てみましょう。
写真左が体外光タイプで、右がラメタイプになります。
上身はとても分かりやすく、体外光タイプはラメが抑えられており黒の体色に青白い体外光が、重厚な雰囲気をかもし出しています。
一方ラメタイプは、黒の体色が映えるようなラメの入り方であり、鱗の輪郭がしっかり分かるところも素晴らしい。
黒系(漆黒)でも見えましたが、ヒレの軟条が青白く光っているのも高貴な印象が出て素敵ですね。
横見はこちら。
体外光タイプとラメタイプは、横見だと違いが少し分かりづらいように感じますね。
体外光タイプよりラメタイプの方が、ビッシリとラメが詰まっているように見えます。
また、体外光タイプはヒレの軟条の伸びが、ヤヴァイことになっているのも分かると思います。
これで生後3か月ということなので、この先どうなってしまうのか。。
垂水政治さんの凄さに、少し怖くなります。
ミッドナイトフリルの3タイプが分かったところで、実際にいくらで売れたのか?
ヤフオクでの初販売の値段を見てみましょう。
ミッドナイトフリルはヤフオクで50万円を超えた?
垂水政治さんの最新作であるミッドナイトフリル。
2023年5月に夢中メダカさんがヤフオクにて3タイプを全国初出品しました。
ミッドナイトフリルは、『名もないメダカ』や『ホワイトアウト』と一緒に各種イベントで公開されていたこともあり、満を持しての発売となりました。
一体いくらの値段がついたのか?
タイプごとに見ていきましょう。
まずは、『ミッドナイトフリルの黒系(漆黒)タイプ』。
1ペアで471,000円の値がつきました。
私もそうですが、黒系(漆黒)タイプは男性にとてもモテそうな感じなので、もう少し高くても驚きませんね。
次は、『ミッドナイトフリルの体外光タイプ』。
1ペアで515,000円の値がつきました。
黒系(漆黒)タイプを超えてきましたね。
体外光タイプは上身の重厚感からカッコよさもありますが、ヒレの伸び方がエグイことになっているので、体色とヒレを総合的に見て高値がついたのかもしれません。
最後に、『ミッドナイトフリルのラメタイプ』。
1ペアで414,000円となりました。
体外光タイプと少し似ている部分がありましたが、今回はラメタイプより体外光タイプの方が高い値がつく結果となりましたね。
ラメタイプも、鱗の輪郭やラメのビッシリ感など素敵な部分ばかりですが、ヒレの伸びがもう少し欲しかったのかもしれません。
3タイプの値段を一覧にしてみると。
タイプ | 値段 |
ミッドナイトフリル 体外光タイプ | 515,000円 |
ミッドナイトフリル ラメタイプ | 414,000円 |
ミッドナイトフリル 黒系(漆黒) | 471,000円 |
合計 | 1,400,000円 |
1番高値がついたのは、ミッドナイトフリルの体外光タイプとなりました。
3タイプ合計の値段は、140万円。
素晴らしい結果となりましたね。
最新作の全国初出品は、マグロの初セリみたいなもの。
今後の販売はヤフオクでついた値段よりも、もう少し手が届くものになるかと思います。
しかし、一般の愛好家のもとに流れてくるのは、まだまだ先になりそうですね。
市場が落ち着いて流れてくるのを、楽しみに待っていることにしましょう。
くれぐれも、ミッドナイトフリルを販売するという詐欺にあわないよう注意していきましょうね。
まとめ
今回は垂水政治さんの最新作、ミッドナイトフリルについて紹介してきました。
1つの品種を作り出すだけでも凄いのに、今回は3タイプのお披露目ということで驚きの連続です。
好みは分かれるところですが、どのタイプのキラリと光るものがあり素晴らしい品種でしたね。
垂水政治さんのようには行かないと思いますが、ブラックダイヤとエメキンで交配を楽しんでみるのも良いですね。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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