メダカは旅行や留守の時にどうすれば良い?長期間の留守で死んでしまう?勘違いしやすい3つも紹介!

メダカを飼育していると心配になるのは、『旅行や用事で長期間留守にしたら死んでしまうのか?』ということ。

短い期間の留守であればエサを与えなくても問題ありませんが、旅行前・留守前の対応を間違えるとメダカが体調を崩したり病気になったりするので注意が必要です。

今回は旅行や留守の時にメダカはどうすれば良いのかと、飼育初心者の方が勘違いしやすい3つを紹介します。

では、さっそく行ってみましょう。

メダカは旅行や留守の時にどうする?(対策について)

旅行や用事で長期間留守にした時にメダカは死んでしまうのか?

結論から言うと、7日から10日ほどであればメダカが死んでしまう可能性は低いです。

万が一メダカが死んでしまう原因があるとすれば、以下の2つ。

①エサ不足

②水質の悪化

1つずつ見ていきましょう。

メダカが死ぬ主な原因①エサ不足

メダカにエサを長期間与えないと、餓死によって死んでしまう可能性があります。

今回のケースでは旅行や留守が7日から10日と考えると、エサ不足による餓死の発生は考えにくい

メダカは人間が与えるエサ以外に水槽内に発生している微生物(プランクトン)や、苔などを食べて生活しています。

そのため、エサが与えられなくてもメダカがすぐに死ぬことはありません

むしろ、脂質の多い人工飼料が無いことで水質が悪化しづらいメリットもあります。

7日から10日ほどであればエサ不足で死ぬことはありませんが、栄養不足で体が細くなったりすることがあります。

旅行や留守から帰ってきた後には、必ずエサを与えてあげるようにして下さい。

留守にしていたからと行って大量のエサは与えずに、適量にすることも大切です。

<注意点>

針子や稚魚といった産まれて間もないメダカは7日エサをあげないと死んでしまう可能性があります

メダカが死ぬ主な原因②水質の悪化

メダカが死ぬ主な原因として有名なのは、水質の悪化です。

メダカが水槽内で生活していると尿やフンによりアンモニアや亜硝酸といった有害物質が発生します。

水槽内の水草や苔、発生している微生物により水槽内の濾過サイクルが廻ります。

水槽内の有害物質を全て浄化することは難しいので、濾過器を使って水質の悪化を遅らせたり、

普段から水換えをすることで水質の管理を行います。

水槽内の濾過サイクルが上手くできていない状態では、メダカは病気になったりPHが酸性に傾くことで弱っていき、最後には死んでしまいます。

今回のケースは7日から10日ほどの期間であり、留守中はエサ(人工飼料)が与えられていない状態

エサ(人工飼料)の食べ残しは発生せず尿やフンも少なくなるので、急激な水質悪化が起こる可能性は低くなります。

7日から10日ほどの期間であれば旅行や留守前に水換えを行っておくことで、メダカが死ぬことは考えにくいですね。

しかし、旅行や留守前だからと普段と大きく違うことをしてしまうと、死ぬ原因を作る可能性があります。

もう少し見ていきましょう。

メダカの旅行・留守前対策の勘違い3つ

旅行や用事により長期間留守にする際、勘違いしやすい飼育方法はこちら。

①エサをたくさん与える

②水槽内の水を全部替える

③ヒーターを設置する(追加も)

旅行・留守前対策の勘違い①エサをたくさん与える

旅行や用事で長期間留守にする時、1番勘違いしやすいのは、『事前にエサを沢山与えよう』ということ。

エサをいっぱい食べておけば、少しエサを与えなくても大丈夫かな?と考えてしまうのも分かります。

しかし注意したいのは、メダカは無胃魚ということ。

胃が無いメダカはエサを溜めておくことは出来ず、お腹いっぱいになった後はエサは食べません。

食べられなかったエサは水槽内に残り、水質悪化の大きな原因となります。

そのため、留守にする前にエサを沢山与えるのはやめておきましょう。

メダカにエサを与える時はどんな状況でも、『直ぐに食べ切れる量』となります。

旅行・留守前対策の勘違い②水槽内の水を全部変える

長期間留守にするから水が悪くならないよう、『水槽内の水を全部新しく変えておこう』

留守にしてしまって可哀想なので、水をキレイにしておいてあげようという気持ちは分かりますね。

確かに水換えは必要ですが、気にしたい点は『水槽内の水を全部新しく変える』ということ。

新しい水はメダカにとって有害物質が無い代わりに、微生物(バクテリア)も発生していません。

留守前に新しい水へ全部変えてしまうと、万が一微生物(バクテリア)が発生・定着しなかった時に濾過サイクルが廻らず、水質が悪化していきます。

普通であれば水換えを行うことで改善できますが、留守中のため水質が悪くなり続けると最悪はメダカが死んでしまうことになります。

旅行・留守前の水換えは『半替え』で行うようにしましょう。

旅行・留守前対策の勘違い③ヒーターを設置する(追加も)

長期間留守にするので、水温を維持するためにヒータを設置したり追加しておこう。

水温が下がりすぎるとメダカの活性が落ちますので、確かに暖かくしておこうと考えることも分かりますよね。

しかし注意したいのは、水温が高くなると水も悪くなりやすいということ。

水温を高めることでメダカの活性があがり、エサ食いなども良くなります。

メダカと同じく、水中内の微生物なども活性があがり発生しやすくなります。

注意したいのは、活性があがれば排泄物なども多くなり水質が悪化しやすいということ。

留守中は水質が悪化しても水換えができないので、メダカが調子を崩す原因になりかねません。

旅行・留守前に普段とは違う飼育方法は行わず、ヒーターを普段から使っている方は切って出かけても良いかと思います。

水温が10℃以下まで下がることがなければ、ヒーターは設置せず低水温で乗り切る方が上手く行くこともあることを覚えておきましょう。

10日以上留守にする場合の対策について

メダカは7日から10日ほどであれば、事前準備を間違えなければ問題無いのが分かりましたが、『10日以上留守にする場合』にはどうしたら良いのか?

10日以上の長期間留守にする場合には、エサ不足により死んでしまう可能性が高くなってきます。

対策としては2つ考えられます。

①屋外飼育は良質のグリーンウォーターで管理する

②屋内水槽はフードディスペンサー(自動給餌器)を使用する

10日以上留守にする場合の対策:①屋外飼育は良質のグリーンウォーターで管理する

適度なグリーンウォーター

屋外でメダカを飼育している方は、長期間の留守前良質なグリーンウォーターを作っておくと良いでしょう。

グリーンウォーターとは、植物性プランクトンが豊富となった水のことでメダカにとっては栄養たっぷりの飼育水になります。

10日以上となる長期間の留守でエサが与えられなくても、グリーンウォーターで管理しておけばエサ不足により死んでしまう可能性は少なくなります。

注意したいのは、濃すぎるグリーンウォーターでの管理は危険ということ。

濃すぎるグリーンウォーター
濃すぎるグリーンウォーター

グリーンウォーターが濃すぎるとメダカが酸欠になったり、雨などによってプランクトンが一気に死滅急な水質悪化が起こるかもしれません。

グリーンウォーターは太陽光があればプランクトンが増えていきますので、留守中に濃くなることを考えると留守前は少し薄めのグリーンウォーターが適切です。

グリーンウォーターは自然と作ることも可能ですが、良質なグリーンウォーターを作るにはクロレラを活用することをお勧めします。

10日以上留守にする場合の対策:②屋内水槽はフードディスペンサー(自動給餌器)を使用する

屋外だと天候によって故障のリスクがあるので使用できませんが、屋内ではフードディスペンサー(自動給餌器)を使う事ができます。

屋内水槽の飼育水は屋外と違ってメダカのエサとなる微生物(プラントン)などが発生しづらい状態。

その状態で10日以上留守にしてエサを与えないでいると、エサ不足により体が細くなったり最悪は死んでしまう可能性もあります。

そんな時に活用したいのが、フードディスペンサー(自動給餌器)です。

メダカの飼育数によってエサの量を小刻みに変更ができ、エサの大きさも小さいものまで対応可能。

タイマー付き電源は電池だと使いやすいですね。

フードディスペンサー(自動給餌器)で与えるエサの量は、普段と同じ量もしくは少なめの設定にしましょう。

留守中は水換えができないので、エサを少なめにすることで水質の悪化を最小限に抑える必要があります。

屋内グリーンウォーター
屋内グリーンウォーター

屋内飼育では太陽光が無いのでグリーンウォーターの管理がうまく出来ません。

また、グリーンウォーターは屋内で締め切っていると臭いの元になってしまうので、あまりお勧めできませんね。

屋内水槽でメダカ飼育をしていて10日以上の留守の前には、フードディスペンサー自動給餌の準備をしておきましょう。

まとめ

今回は旅行や用事で長期間留守にする場合メダカ飼育の考え方や対策を見てきました。

勘違いしやすい3つも紹介させてもらいましたので、参考にしていただけると幸いです。

エサを沢山与えれば水質が悪化しやすい。

水槽内の水を全て変えることは、リスクがある。

水温も温かくなれば水質が悪化しやすい。

この3つを覚えておくと、メダカ飼育の役に立つことが多いと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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