メダカが『夏休みの自由研究で定番』になっているのを皆さんは知っていますか?
小学生の夏休みに親が悩むのは、『自由研究で何をするか』ということ。
せっかく研究するなら、子供の教育にしっかりなる内容をやりたいところですよね。
そんな悩める親子は、自由研究でメダカの観察をしてみてはいかがでしょうか?
今回は、メダカで夏休みの自由研究をする時に、『何を観察すれば良いのか』一緒に考えてみたいと思います。
観察するために必要な『飼育ボトルの作り方』も紹介しますので最後までどうぞ。
メダカが夏休みの自由研究に定番となっている理由とは?
最近なにかと話題に出るようになった、改良メダカ。
自然界に生息している野生のメダカと違って体色が鮮やかで、ラメがキラキラに輝いている改良メダカが多数作出されています。
有名ブリーダーの最新品種は、50万円から100万円以上の値段がつくこともあります。
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そんな高級となった改良メダカは、自由研究をするのに手が出しにくいですよね。
また、自然界に生息しているメダカは、絶滅危惧種に指定されているほど希少な存在となっており、捕獲するのは困難な状態。
ではなぜ、メダカが夏休みの自由研究の定番となっているのか?
その理由は以下の3つが考えられます。
①安価で購入が可能となった品種がいる
②飼育のしやすさ
③短期間での成長(産卵・孵化)
もう少し見ていきましょう。
(メダカ)自由研究の定番理由:①安価で購入が可能となった品種がいる
有名ブリーダーの最新品種となれば、一般愛好家でも手が出せない値段がつく改良メダカ。
しかし、市場に広く出回っている改良メダカであれば安価で購入が可能となりました。
安価で買えるメダカとして有名なのは、黒メダカや白メダカ、ヒメダカです。
さらには青白い体色に背中には光が入った、幹之(みゆき)メダカ。
体色が赤くなった楊貴妃(ようきひ)メダカ。
この辺の有名品種であれば、1匹100円から200円ほどで買うことが出来るようになっています。
一昔前であれば1匹1,000円以上は当たり前だった子達も、時代が代わり安く買えるようになりましたね。
素敵な改良メダカが安価で買えるようになったことは、自由研究の定番になっただけではなく、
メダカ愛好家が爆発的に増えた大きな要因になっています。
また、黒メダカや白メダカは小学校で子供の教育のために飼育しているクラスもあります。
メダカ飼育が子供の教育に良い効果をもたらす証拠なのかもしれませんね。
(メダカ)自由研究の定番理由:②飼育のしやすさ
メダカは皆さんが思っている以上に飼育が簡単。
酸欠に強いことから多頭飼育でなければエアレーションは不要ですし、
エサも大量に食べることは無いので、少量を1日1回から3回で十分。
飼育する水槽も大きいものは不要で、ダイソーやセリアといった100円ショップで販売されている容器で飼育も可能。
メダカにとって重要なのは『水質の管理』。
飼育水は、与えるエサやメダカの排泄物で汚れていきます。
そのまま放置していると、有害物質が溜まり続け、メダカが病気になったり最悪は死んでしまうことになります。
飼育する容器の大きさやメダカの数にもよりますが、3日から7日に1回は水換えを行いましょう。
飼育の方法に関しては、後ほど分かりやすく紹介しますので安心して下さいね。
(メダカ)自由研究の定番理由:③短期間での成長(産卵・孵化)
メダカは上手くいけば、繁殖・産卵・孵化・成長の流れを約1ヶ月から2ヶ月でスムーズに観察することができます。
短期間で卵から稚魚育成を見ることができることは、メダカが夏休みの自由研究で好まれる理由の1つと言えるでしょう。
参考記事:超簡単!メダカ稚魚(針子)の生存率が驚愕にUPする3つの方法(画像、動画付き)
参考記事:(画像)メダカの卵について!抱卵と孵化の条件は?そのままだと孵化しない?採卵時の注意点と卵の水も重要!
メダカは条件が揃えば繁殖行動を行い、産卵します。
産卵した卵は積算温度250℃に達したところで孵化し、メダカの稚魚が産まれます。
メダカの稚魚は針のように細く小さいことから『針子(はりこ)』と呼ばれます。
魚と稚魚を針子と呼ぶのはメダカ特有の呼び方のようなので、知っておくと少し自慢できますね。
産まれた針子は1ヶ月ほどで1センチから2センチ程度の大きさになり、
成長が早い個体だと、繁殖と産卵を行うこともあります。
うまく成長させることができれば夏休み中に2世代のメダカを楽しむこともできそうですね。
メダカは安価で購入が可能となり、飼育もしやすく、短期間で成長を見ることができる。
メダカが多くの方に親しまれるようになった理由が分かると思います。
次はメダカの観察したいところを見てみましょう。
『夏休みの自由研究』メダカのどこを観察する?
キレイなメダカは見ているだけで癒されますが、せっかくなら生態を観察したいところです。
自由研究で観察したい内容の例は。
・メダカはエサをどうやって食べる?
・メダカのオスとメスの見分け方は?
・産卵をする条件とは?
・卵はどこにつけるのか?
・卵は何日で産まれるのか?
・産まれた稚魚(針子)の形は?
・稚魚は何を食べるの?
・稚魚はみんな同じスピードで大きくなるのか?
考えると色んな事が観察できそうですね。
子供は考えが柔らかいので、上記に載っていないような事が沢山気になるかもしれません。
今回は自由研究なので、必要な項目に沿って考える必要があります。
まとめ方を見ていきましょう。
メダカ自由研究のまとめ方について
自由研究としてまとめるためには項目に沿った考察が必要となります。
まとめるに必要な9項目はこちらとなりますので、例も含めて参考にして下さい。
①タイトル
例:メダカの不思議な生態について
②研究のきっかけ
例:知り合いにメダカの色が変わると言われて気になったから。
③予想・調べたいこと
例:メダカは小さい生き物なので、自然界で的から身を隠すために色が変わるのではないかと考える。
④方法・道具
例:飼育用器、背景色(折り紙)、底砂利(黒と白)
同じ容器とメダカを2つ準備する。
1つの容器は透明な容器と白い底砂利にする。
2つ目の飼育容器は底に黒っぽい砂利を敷く。
2つ目の飼育容器の後ろに黒い折り紙を貼る。
2週間ほど飼育しながら様子を見て、メダカの色の違いを比べてみる。
⑤結果(写真などをつけると良い)
例:2つの容器に分けたメダカは同じ品種であるにも関わらず、色味に違いが出た。
⑥わかったこと
例:メダカは環境に合わせて徐々に色が変わっていくことが分かった。色の変化はカメレオンやタコのように一気に変化するわけでは無かった。
⑦感想
例:メダカの飼育を自分でするのは難しいと思っていたが、水の交換をこまめに行うことでメダカは元気よく生きてくれた。エサをあげる前から寄ってきてくれるので、眼が良いんだなと思った。
⑧参考にしたもの
例:メダカの生態(本)、ネドメダカブログ
⑨日付・お名前
上の内容はあくまで例なので、みなさんが気になる内容をぜひ研究してみて下さい。
メダカを継続して飼育するために1番大切なのは、水の管理になります。
飼育に関連する記事を載せておきますので、自由研究の前に予習しておいて下さい。
参考記事:メダカの水換え方法とは?秋の全換水は注意が必要!理由と割水について解説(画像・動画付き)
参考記事:メダカのエサは何回あげれば良い?最適頻度(回数)について考え方を3つ解説!与える量と飽和給餌も紹介
参考記事:メダカは旅行や留守の時にどうすれば良い?長期間の留守で死んでしまう?勘違いしやすい3つも紹介!
参考記事:めだか飼育にカルキ抜きは必要?有毒性を解説!(画像)おすすめカルキ抜き方法を伝授
メダカ用のボトリウムを作ってみよう!
メダカ飼育と聞くと、『大きな水槽』や『睡蓮鉢』を用意しなければいけないと思っていませんか?
少ない数の飼育であれば、100円ショップのダイソーやセリアで販売されている保存用器でも飼うことが出来ます。
エアレーションをしないと酸欠になってしまうのでは?と思うかもしれませんが、それも不要です。
参考記事:メダカ飼育/100均にある容器を比較!家にあるものでも飼育が可能?(画像)かんたん解説
参考記事:メダカ飼育/エアレーションなし?いらない理由を解説!必要な場合は?おすすめも紹介
メダカ飼育で、エアレーションや水草をいれる主な理由は、『水質が悪くならないようにするため』です。
そのため今回紹介する小さい容器で飼育する場合には、3日から7日で水を交換するようにして下さい。
交換する量は、飼育容器の半分を目安に行いましょう。
では、具体的なステップを見ていきましょう。
メダカ用ボトリウム:具体的な作成ステップ(写真付き)
お近くの100円ショップで飼育する容器を購入しましょう。
今回は3匹飼育する予定なので、容器は写真のような大きさが適切です。
飼育容器に砂利を入れていきましょう。
砂利はお店で淡水魚用の物を買ってきても良いですが、近くに落ちている小石なのでも代用出来ます。
拾ってきた石はしっかり洗ってから使いましょう。
砂利をあまり入れすぎると水量が少なくなってしまうので、容器の底が隠れる程度にします。
砂利を入れた容器に水をカルキを抜いた水を入れていきます。
水は容器の1番上まで入れないようにしましょう。
水を上までいっぱい入れすぎると、元気なメダカが跳ねて外に出てしまう可能性があるからです。
では、メダカを選んでいきます。
メダカにも色んな種類がいますので、自分が気に入った子を探してみるのも良いと思います。
あまり高級な品種は怖いという方は、黒メダカやヒメダカ、白メダカから始めてみると良いと思います。
参考記事:[最新/画像]王道が人気か?それとも高級メダカが人気なのか?人気ランキング/ふるさと納税も?
メダカの繁殖や卵の孵化に関わる内容を研究したい方は、オスとメスを買ってくるようにしましょう。
基本的には雌雄の選別をしてくれるお店が多いですが、選別をしてくれない場合もあるので自分でも分かるようにしておくと良いでしょう。
参考記事:【画像】メダカのオスとメスの見分け方とは?産卵/繁殖/稚魚|効率よく増やす方法
今回は家のミックス容器で飼育していた『白メダカ』を選んでみました。
買ってきたメダカを飼育容器に入れていきます。
ボトルは屋外に置くことはせず、直接太陽光が当たらない屋内で飼育するようにしてください。
本来であれば太陽光に当てた方がメダカは健康に育つのですが、このボトルは水量が少ないので太陽光が当たると水温が熱くなりすぎてしまいます。
水温が熱くなりすぎないよう、気をつけて飼育していきましょう。
飼育ボトルの横にペットボトルで水を置いておくと、定期的な水換えに便利です。
蓋を閉めているとカルキが抜けないため、ペットボトルは蓋を閉じないようにしましょう。
水換えの時は飼育ボトルの水を半分捨てて、ペットボトルに溜めてある新しい水を捨てた分入れてあげましょう。
エサはメダカを買ってくる時に一緒に購入すると良いでしょう。
今は100円ショップでも販売されているので、特にこだわりがなければそれでも問題ありません。
私はエサあげに便利なので、調味料入れを使用しています。
エサは1日1回から3回あげます。
エサはあげすぎるとメダカが食べきれず水を悪くしてしまうので、食べ切れる少量を与えます。
みなさんが思っているよりも少しの量で問題ありませんので、上げすぎないことを意識しましょう。
定期的な水換えと、少量を意識したエサあげ。
これで飼育することができると思いますので、子供と一緒にメダカの不思議な生態を楽しんで下さい。
まとめ
今回はメダカが夏休みの自由研究に定番となっている理由と、実際のまとめかたやボトリウムの作り方について紹介しました。
キレイなメダカも安く手に入る時代になりましたので、みなさんにも是非メダカ飼育を楽しんでもらいたいです。
飼育が難しいと感じるかもしれませんが、慣れるまでの最初だけです。
メダカが調子を崩す1番の理由は、水質の悪化。
綺麗すぎる水も良くありませんが、水換えをしない飼育水はメダカが調子を崩す原因となります。
メダカについて少し勉強をしてかた、実際に飼育して体験してみると良いでしょう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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