メダカの体調はヒレで分かることを皆さん知っていますか?
メダカを買っても、すぐに死んでしまう。
少し調子が良かったけど、なぜか元気がなくなり、数が少なくなってしまう。
メダカを飼育し始めると、みなさんがよく悩むことですよね。
メダカをしっかり見てあげることで、調子が良い、悪いの違いが分かるようになります。
早めに気づければ、個別管理や塩浴などで回復することも。
今回は、体調の良い子と悪い子の違いをヒレを比較して見てみましょう。
では、早速行ってみましょう。
メダカの調子はヒレで分かる?
メダカの死因は色々な原因があるので、なぜ死んでしまうのかは、個別に考えていかなければなりません。
メダカの死因トップ3についてはこちらで解説しています。
(生体編)メダカの死因トップ3について解説 基本の考え方も解説
メダカを見ているとヒレの開きや閉じ方で、調子が分かるようになります。
急な死因は別です。
たとえばpHショックや急激な水温変化などの死因は、事前には分かりませんのであしからず。
飼育し始めはメダカに慣れないので、分かりづらいかと思いますので、
画像で調子良い個体のヒレと、悪い個体のヒレを比べて見て見ましょう。
まずは元気な子。
こちらは竜章鳳姿(りゅうしょうほうし)という品種のメダカです。
本来はもう少しカッコよくヒレが伸びるのですが、稚魚なので成長途中。
まだヒレは伸びきっていませんが、体格もしっかりしており現状でヒレがピンとハリが出ているので、調子が良いことが分かります。
エサ喰いもバッチリ。
そして調子が悪いメダカはこちら。
こちらも同じ竜章鳳姿です。
産まれた日も育成環境も同じ。
上の背ビレと下の尻ビレが、しぼんでおり明らかに元気がないのが分かると思います。
尾びれも細くなってしまっていて、上下の開きがありませんよね。
写真を比較して分かる通り、ヒレが縮んでいる子は体調を崩している可能性が高いです。
ヒレをみると体調が分かるというのは、このことですね。
では、これを見つけたら、どうしたらいいのか?
見ていきましょう!
調子を崩したメダカをどうすれば良い?(回復方法)
調子を崩したメダカがいた場合には、まず別の容器に分けましょう。
分ける時には急ぐ気持ちを抑え、最善の方法で分けることが必要です。
最善というのは、
カルキ抜き
水温調整
水合わせ
調子を崩しているメダカに、急な環境の変化を与えることはリスクでもあります。
しかし、分けることは必須となるので、注意を払いながら分けていきます。
まずやるべきは、塩浴。
塩浴については、個別記事がないので媛メダカさんのYouTubeで、必要性を理解しましょう。
<塩浴(塩水浴>
①水槽やバケツなどの容器にカルキを抜いた水を入れます
(容量は1リットルから5リットル程度)
②容器の中の水を濃度0.5%の塩水にします
(1リットルで5グラム、5リットルで25グラム)
③メダカを塩水の中に入れてあげます
(水温をちゃんと合わせる)
④できれば毎日水を入れ替える
(水が劣化しやすいため)
⑤1週間ほど様子をみる
(エサはあげない方が良い)
その他の疑問
・複数匹同じ容器で良いか?
⇒できれば1匹ずつが好ましい
・1週間以上となった時のエサは?
⇒長期化するようであれば、少しだけあげてよし
・塩浴から戻す時は?
⇒いきなり真水に変えないで、少しずつ塩分濃度を下げていく
塩浴で体調が戻れば、グリーンウォーターでの飼育に移すか、ミジンコなどの生き餌で体力を戻しましょう。
グリーンウォーターは、植物性プランクトンが多く発生している緑色の水のことです。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ。
青水(グリーンウォーター)必要性は?作り方って?実際の運用と注意点
ミジンコは、メダカにとって最高の生き餌となります。
参考記事:メダカにミジンコは必要?管理環境と培養の様子を紹介!ミジンコでメダカは復活する?(画像で解説)
こちらは、体調を崩したメダカにタマミジンコを与えた様子です。
普通のエサはほとんど食べなかったメダカも、ミジンコであれば追いかけて食べてくれます。
ミジンコは生き餌なので、全部食べ切らない分はそのまま水槽に残っているので、メダカが食べたくなったら、食べてくれます。
人間もメダカも体調が悪い時こそ、栄養が必要となります。
塩浴も終わり、ミジンコでの体力回復が終われば、その後も問題なく過ごしてくれることでしょう。
どんなに頑張ってもメダカが死んでしまうことはある?
私たちがどれだけ頑張っても、残念ながら死んでしまうことはあります。
さきほどの内容を全てやったとしても、回復しないことは多々起こるでしょう。
『メダカは強い生き物なので、多少のことでは死なない』
よくこんな言葉を聞くことがありますが、メダカだって環境を整えてあげないと、直ぐに死んでしまいます。
私たち一般人は、生産者の方がさまざまな環境で育ててきた個体を、数匹や数十匹買う程度。
メダカが元々住んでいた環境とは、全く違う場所に連れてくることになります。
それには、どうしても順応できない個体が出てくるのも自然な話。
回復にチャレンジすることは大事で、それで救われる命も多くあります。
先ほど紹介した元気がなかった個体も、塩浴後のミジンコで、元気を取り戻しています。
もちろん、元々入っていた水槽の水換えも行っています。
みなさんもぜひチャレンジして、自分なりのメダカ回復方法を作ってみて下さい。
まとめ
今回は、メダカの調子をヒレで見てきました。
ヒレで調子を見るのは結構大事で、調子が悪い子の早期発見につながります。
見つかるのが早いほど、回復は容易となるのでエサをあげる時など、見てあげてください。
メダカが調子を悪くするのは、水質悪化が原因のことが多いですね。
常日頃から水の管理をしっかりすることも、大事になってきます。
みなさんのメダ活が良いものとなりますように。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
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